「彼岸花」
この花を見るたびに思い出す遠い昔小さい頃の思い出・・・
この赤い花を初めて見つけた私は鮮やかな赤色がとてもキレイだと思い「キレイな花だね〜」と母に興奮して言ったのです。
すると母は「は?どこがキレイなの?あんなに縁起が悪い花あれは『死人花でしょ』」と言った途端機嫌が悪くなったのでした
幼いながらに赤くてキレイな花をキレイと言って、そんなに大人が機嫌が悪くなることに驚き、この彼岸花には要注意だという記憶が深く刻まれたのでした・・・
毎年この時期になるとあちこちで見かけるこの彼岸花、別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」とも言いますし他にも「地獄花」「剃刀花(かみそりばな)」「狐花(きつねばな)」「捨子花(すてごばな)」「はっかけばばあ」などいろんな呼び方があるようですどれもあんまり良いイメージの花ではないですが、最近はこの彼岸花の群生地が名所として観光地の役割を果たしている場所も多いようですね
まぁそれはさておき、彼岸花を見る度に小さい頃母に言われた言葉を思い出しちょっと悲しい気分になるのですが、同じような想い出がもう一つ・・・
母の父、つまり私の祖父(かなり前に亡くなったのですが)の誕生日が1月1日だったことを知った私(これまた小さい時です)
「おじいちゃんの誕生日、1月1日なんだおじいちゃんっておめでたい人なんだね」と言った私に「おめでたい人おじいちゃんにそんなこと言うなんてどういうつもり」とまたまた母にしっかり叱られた私「おめでたい」という言葉に含まれた意味をしっかり理解していなくて、素直に褒め言葉として使った私ですが(誕生日を褒めること自体おかしいかも)またまたその場の空気が私の一言で一変しまして、「おめでたい」という言葉は要注意だと深く心に刻まれた一場面
この2つの出来事は連鎖的に頭に浮かんでくる幼いころの苦い思い出。。。
そして彼岸花が咲くようになると、後は一気に涼しさが増して秋が深まっていきますね気持ちももの悲しくなっていくようなそんな季節
ですが過ごしやすい秋、私にとっては何か新しい事を始めたくなる季節でもあります
今回もお読みいただきましてありがとうございました。